
BONZOUR No.63
特集「素顔のアントワネットに逢いたくて」前編
Marie Antoinette et bonzour.jp Versailles Petit Trianon
アントワネットの視線で巡るヴェルサイユは楽しい!
1682年、ルイ14世の命により建てられた世界一有名なシャトー(城)、ヴェルサイユ宮殿。フランス後期バロック建築の第一人者、建築家ジュール・アルドゥアン・マンサールの壮麗な宮殿造りは、太陽王と謳われたルイ14世の栄光を誇示する狙いもあった。この宮殿に暮らしたのは、ルイ14、15、16世の三世代で、1789年のフランス革命によって王政が倒れるまでのもっとも華やかな時代を生きた王たちだった。
凝り性で爆発的なカリスマと美的センスを持つルイ14世の出現により、現実離れしたアトラクション感を伴ってヴェルサイユに出現した夢の宮殿は、実際、民衆へ向かって開放され、夜な夜な宮殿主催の様々な催し物が行われる、文字通り王室の一大プロモーション施設でもあった。その後、オーストリアから若干14歳でルイ16世のもとへ嫁いできたマリー・アントワネット。後世で王室の誰よりも有名人になる悲劇の王妃….という歴史の背景はさておき、義祖父にあたるルイ14世の派手好みを嫌い、可愛らしいインテリア満載のプチ・トリアノン宮殿をオーガナイズした彼女は、いったいこの広い宮殿で、ひとりの女性としてどんなことを考えて暮らしていたのだろう?誰もが知るヴェルサイユ宮殿の、まだ知らないマリー・アントワネット視点から見えてくるヴェルサイユの新たな楽しみ方。そして宮殿をとりまく王のカルチエに点在する、ヴェルサイユならではのスポット。宮殿だけで帰るなんてもったいない魅惑のヴェルサイユへ。
2017年6月 ボンズール・ジャポン編集長 猫沢 エミ (Editoから)
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