
BONZOUR No.54
特集「ルイ・ヴィトン、新しい美の方舟」
フォンダシオン ルイ・ヴィトンのすべて
FONDATION LOUIS VUITTON
2015年11月13日奇しくも金曜日は、フランスにとって、また世界中の様々な人々にとって残念な追悼日となってしまいました。思えば、今年の幕開けは1月7日、パリ市内東部で起きたシャルリー・エブド出版社襲撃事件に始まる不穏な出来事でした。今回、パリで起きた同時多発テロ事件は、シャルリー事件とは異なり不特定多数の市民が狙われたという点、そして死者約130人という被害者数の多さもパリ市民に深い打撃を与えました。事件当時、私もパリにいましたが、第一報はパリ在住の友達のメッセージでした。TVのニュースチャンネルを24時間見続け、状況を見守る緊張が数日続きましたが、このEditoを書いている現在(11月22日)では、人々の気持ちや日常生活は、だいぶ落ち着きを取り戻しつつあると感じています。あるフランス人の友人が言いました。「パリ市民が怯えて日常生活を営めず、経済にも打撃があることが彼らの狙いだから、そこに屈して縮こまっていたら思うツボだ。人生の喜びを享受するフランス人の生活を、以前とかわらず続けることも、ひとつのマニフェストじゃないかな。」たくましく、どんな時も文化を忘れない彼らに拍手を送りつつ、今回のテロで亡くなられた方へ、この場をお借りして深い哀悼の意を表します。
尚、これからフランス・ヨーロッパ地域へのご旅行を計画されている読者の方は、外務省・海外安全ホームページで、渡航先の情勢などについて必ず確認をするようにお願いします。
⚫︎外務省・海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp
2015年12月 ボンズール・ジャポン編集長 猫沢 エミ (Editoから)
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